2015年12月30日水曜日

フォアハンドの青写真(基本その2):フロリアン・メイヤー

基本-02 フォアハンドのグリップ

打ち方の前に、グリップについてです。グリップはとても重要です。ラケット・フェースの角度、どのようにスウィングするかに関係しているからです。

最近では、極端に厚いグリップ(ウェスタン・グリップ)でラケットを持つ人が多くなっていますが、プロ・レベルでプレーしている人以外は、極端なグリップにする理由が見当たりません。

極端に厚いグリップで有利なのは、肩より高い打点でもボールが打ちやすいということですが、プロ・レベルでなければ、そのような強烈なトップスピンのボールに恒常的に対処する場面はないでしょう。

女子プロでは、それほど強烈なトップスピンを打つ選手は多くないため、極端に厚いグリップでラケットを持つ選手は少ないです。

少し保守的なグリップの方が、リクエーショナル・プレーヤーにはおすすめです。目標に向かって振り抜けるため、ボールを深くコントロールできます。また、バックハンドへのグリップ・チェンジも楽にできます。特にリターンの時に重要になります。さらに腕への負担も少なくてすみます。


それでは、グリップについてみていきましょう。

ラケットのグリップ部分の、8つの辺に番号をつけた、グリップの説明のシステムについて馴染みのないかたは、グリップ全般について説明したビデオを見てください。

(以前の投稿で紹介しています。 テニスのグリップ:フロリアン・メイヤー )


フォアハンドのグリップとしては、人差し指の付け根を、グリップの辺の、3から4の範囲に置いてください。

3は、イースタン・フォアハンド・グリップです。下の写真です。テニスを始めたばかりの人におすすめします。イースタン・フォアハンド・グリップでしばらくプレーして、中級レベルに達したら、もう少し厚くしてください。




3.5です。辺と辺の間の角の部分に、人差し指の付け根が位置します。



4です。セミ・ウエスタン・グリップと呼ばれています。



4.5や5が、極端に厚いグリップとなります。絶対におすすめしません。


3.5とするか4とするかは、普段どのようなボールを相手にしているかによって決めてください。普段の相手が、ヘビー・トップ・スピンを数多く打つようであれば、4がよいでしょう。フラット系のボールが相手であれば、3.5の方が扱いやすいでしょう。


もし、今、極端に厚いグリップでプレーしているのならば、グリップを変更することを勧めます。フォアハンドのグリップを変更することは、困難が伴います。最初は葛藤が起きるでしょう。とんでもない方向にボールが飛んで行くものです。慣れるまでには時間がかかります。しかし、テニスに対して真剣であるならば、長期的には、グリップの変更は正しい決断となるでしょう。

3.5から4の範囲のグリップは、ボールを撃ちぬくことも可能ですし、トップ・スピンもかけやすいです。

以上

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