2015年12月26日土曜日

テクニックの改善に取り組むべき理由(その1):フロリアン・メイヤー

テニスの領域は、大きく4つに分けて語られることが一般的です。テクニック、戦略、肉体、精神の4つです。このビデオでは、ドイツのテニス・コーチのフロリアン・メイヤーが、ほとんどのリクエーショナル・プレーヤーは、コート上では、テクニックの改善に時間をかけるべきだと説いています。

ユー・チューブで、フリーで公開されているビデオなので、全文翻訳します。

元のビデオのURLは、
https://www.youtube.com/watch?v=VCuCxHq-hlw


テクニックの改善に取り組むべき理由-01


本日のビデオでは、テクニックの改善に取り組むべき理由について述べたいと思います。

テニスを上達したい思うのであれば、限られた時間を、どの領域に費やすべきかの選択をしなければなりません。

どのようにボールを打つかというテクニック面、どこにボールを打つかという戦略面、ボールに対してどのように動くかという肉体面、テニスをどのように考えるかという精神面、あなたは、どの領域にも取り組むことができます。

答えをみつけべるべき最大の問題は、最も効率よく上達するためには、限られた時間をどのようにつかうべきかということです。

答えを見つけるために、4つの領域について個別にみていきましょう。


戦略

まずは、戦略面についてです。どこにボールを打つかという領域です。

コート上では、多くの選択肢があります。高いボール、速いボール、短いボール、アングル・ショット、相手の弱いサイドにボールを打つ、などなどです。

自分の強みと相手の弱点により、戦略を組み立てることは、一般的にはとても賢いことです。戦略面に取り組むことで、より多くの試合に勝てるようになることが、しばしばあります。

しかし、戦略面に取り組む場合、ひとつとても重要なことを頭に入れて置いてください。戦略面でのオプションは、テクニック面の能力に重く依存しているということです。

例として、フォアハンドが弱く、バックハンドも弱ければ、あなたに戦略面でのオプションはありません。できることといえば、可能な限り、ボールを返し、走りまわるということだけです。

よくある例としては、フォアハンドが強く、バックハンドが弱いプレーヤーの場合です。このタイプのプレーヤーは、可能限り多くのフォアハンドが打てるように試してみることができます。サーブの戦術を調整して、サーブの後にフォアハンドが打てる機会を増やしたり、ベースラインでの戦術を調整したりしてです。このようにすることで、もう少し多く試合で勝てるようになれるでしょう。

このことに対して、私がいいたいのは、弱いバックハンドのテクニックの改善に同じ時間を費やせば、結果としてもっと大きなものを手に入れることが可能だということです。

そのためには、バックハンドを短い時間で上達させることが可能な、正しくて効率的な情報が必要です。

戦略面に取り組む人が多い理由は、2つあると考えています。

ひとつめは、テクニックの改善の取り組みにおいて、悪い経験しかないことです。これは、正しい指導を受けていないことから起こります。正しい指導とは、弱いバックハンドに対して、すぐに上達する気を持たせ、モチベーションを維持し、長期的な到達点を指し示すといったことです。

ふたつめは、戦略面にとりくむことは、テクニック面に比べて、比較的簡単だからです。これはラケットに関する科学ではありません。戦略は、誰とでも練習でき、上達もできます。

戦略面に取り組むことも大事ですが、通常は同じ時間をテクニック面にかけたほうが、よりよい結果を生み出します。

(続く)

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