しかし、情報満載のため、彼が最も基本として重視している部分が見えにくいのが難点でした。ジェフ・ソルゼスティーンが基本を示す合言葉は、「グリップ、スタート、フィニッシュ」です。
彼もそう感じていたのか、「テニスの基本の開錠(テニス・ファンダメンタル・アンロックド)」という、各ストロークの本当の基本となる部分のみを、抜き出したコースを発売しました。
この中の、両手打ちバックハンドの部分を紹介します。
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両手打ちバックハンド-01 グリップ
両手打ちバックハンドのボトムハンドのグリップについてみていきましょう。
上の写真で中央は、ボトムハンドがコンチネンタルです。私は、このグリップを推奨しています。両方の手が連携し、協調して動きます。
このグリップでは両方の手が、同じ割合でボールを打ちます。ボトムハンドは、ボールをドライブし、トップハンドはボールをコントロールします。
写真の右側は、ボトムハンドがフォアハンド側によった場合です。私はこれを勧めません。
テニスを始めたばかりの人に多いグリップですが、ボトムハンドの手首の曲がり具合を見てください。これでは力を発揮できません。ボールをドライブするのにも、コントロールすのにもトップハンドに頼ることになります。
ボトムハンドは、力を出せる状態になく、ボールをドライブする能力を妨げることになります。
次に、ボトムハンドがバックハンド側によった場合です。ストロング・コンチネンタル・グリップです。
この場合は、ボトムハンドがより支配的になります。ただし、これ以上バックハンド・グリップ側によらないようにしてください。いろいろな場面でボトムハンドの動きに、制限が出てしまいます。
ボトムハンドの一番のお勧めは、コンチネンタルグリップです。トップハンドと協調して両手打ちバックハンドを上達させることができます。
ラケット・エンドの方向から見てみましょう。
上の写真の中央は、ボトムハンドがコンチネンタル・グリップです。とても自然な位置です。トップハンドと連携して、力強い動きを生み出します。
写真の左側は、ボトムハンドがフォアハンド側によった場合です。手首の不自然さを確認してください。力も出ないし、梃子による動きも期待できません。
ボトムハンドが、このグリップの場合は、コンチネンタル・グリップになるように矯正してください。
右側は、バックハンド側によったストロング・コンチネンタル・グリップです。この場合、ボールの後ろにはいって、ドライブします。その分、コンタクト・ポイントが前になります。
ボトムハンドに関しては、コンチネンタル・グリップとストロング・コンチネンタル・グリップの間で、どこが自分にあっているか試してみてください。
トップハンドについて、みていきましょう。
トップハンドについては、イースタン・フォアハンド・グリップを推奨します。ボトムハンドと連携して、ボールを鋭く打ち抜けます。
トップハンドを、セミウェスタンやウェスタンの厚いグリップにするのは、両手打ちバックハンドではお勧めしません。ラケット・フェースが下を向き、うまくいきません。
以上
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