両手打ちバックハンドのオープン・スタンスは、非常事態に対応するためのスタンスです。
皆さんが思っているほど、重要なものではありません。
ジョコビッチや、マレーも、可能な限り、ニュートラル・スタンスやクローズド・スタンスで打ちます。その方が、パワーを生み出せるからです。オープン・スタンスは、やむなく使っているのです。
オープン・スタンスは、コーナーに追い込まれて、守備的な状態を余儀なくされ、クローズド・スタンスでは打てなくなった時に使われます。
コーナーに追い込まれた時は、外側の足に体重をかけ、打った後、外側にホップします。これが一番自然な動きだからです。
オープン・スタンスでは、パワーを生み出す要素が限られています。
状態のひねりは必須です。ジョコビッチはとてもうまく、これを行います。
もうひとつは、コンタクトで腕を使うことによって、パワーを生み出します。
私はこれを、レイト・ヒッティングと呼んでいます。ボーナス編で紹介しています。ジョコビッチはこれも非常に上手に使います。
ただし、適切なやり方で、腕を使う必要があります。
ふたつの要素に焦点を当ててください。上体のひねりと、腕の使い方が鍵です。
上体が十分にひねられて、かつ、外足に体重が乗っているのを確認してください。
コンタクトの後外側にホップし、腕を使ってパワーを生み出します。
素振りで何に焦点を当てなければいけないか、説明しましょう。
次に、ラケットをフリップさせることで、パワーを生み出します。そして外側にホップします。
もうひとつ、気をつけてほしいのは、上体が正面を向くまで回転させる必要はないということです。コンタクトの後でも、左側を向いていてかまいません。
素振りを繰り返して、その後はプログレッシブ・システムを使って、オープン・スタンスをマスターしてください。
以上
両手打ちバックハンドの基本の紹介は以上です。このプログラムのボーナス編では、この投稿で紹介している、レイト・ヒッティングや、ライジングでの打ち方等の上級テクニックを紹介しています。
しかし、フロリアン・メイヤーも、基本を確実に身につけてから、上級テクニックに進むように強く推奨しています。
各ストロークの基本編を一通り紹介してから、上級テクニックの情報をお知らせしたいと思います。
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