2014年7月8日火曜日

キックサーブがうまく打てない人への処方箋

キックサーブがうまく打てない人への処方箋 (カテゴリー:テクニック)

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今回紹介したい部分は、上記のユーチューブチャンネルにサンプル映像としてフリーで公開されています。ブログに取り込むと画質が落ちるため、鮮明な映像はユーチューブ上でご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=cs-Zbi1n8VA




キックサーブがうまく打てない場合の一番大きな理由は、腕の位置です。ボールを投げる、スライスサーブ、フラットサーブを習得する時に、イースタングリップでラケットを持っている場合でも、肘は前方に動くということを理解して下さい。
もし、キックサーブの時に肘が前方に動くようなら、絶対にキックサーブは打てません。ボールの回転軸について考えてみてください。回転軸と回転の方向はこのようにならなければいけません。ボールの後ろ側、左側を、左から右側に向かって打つ必要があります。スライスやハイブリッドのように、右から左ではありません。
このために肘の位置はここになります。ラケットが頭の上を通り越してボールの内側を打つためには、肘は後ろに位置しなければなりません。
もし、肘が前方に動くと、ボールの右側しか打てません。プロネーションを行ったとしても、ボールの後ろ側を打つことになり、フラットにしかなりません。内側をこすりあげることは不可能です。
長年教えてきた経験から、キックサーブを習得しようとする時の一番の問題は、他のサーブと同様に肘を前方に動かしてしまうことです。そうしてはいけません。キックサーブは別のサーブで、別のスウィング・パスが求められます。
それでは、スウィング・パスについてもう少し詳しく説明しましょう。



肘が後ろに残らなければいけないことを理解したら、ラケットがボールの内側をこすり上げるのをイメージするのははるかに容易になります。後ろ側ではなく、外側でもなく、対峙しているボールの内側をこすりあげます。あなたに近いところにある内側をこすりあげるのはむずかしくないでしょう。
では、ツイスト、旧式なアメリカン・ツイスト・サーブとキックサーブについて考えると、基本的には同じです。違いはフォロースルーです。アメリカン・ツイストでは、ボールの内側をこすりあげますが、体の右側を回るようにフォロースルーをします。キックサーブでは体の前を横切るようにします。
技術は進化しているので、昔のようにフォロースルーをする必要はありません。
肘が後ろに残っていれば、ボールの内側をこすり上げ、減速して肩を開いてフォロースルーをすることが可能です。カメラの方に向かってやってみると、こんな風に打ち、体を横切ります。マジシャンのリセント・トレル(?)、引退しましたが、のように打つ必要はありません。彼がキックサーブを打つときはこんな風にフィニッシュしていました。昔のようにです。1970年台にはアメリカン・ツイスト・サーブはこのように教えられたものです。
この動きは、肩、腕、背中に負担をかけます。フィニッシュまでの距離が長くないためです。体の右側でフィニッシュする必要はありません。そうしなくてもキックサーブは打てます。肘が後ろに残っていれば、ボールをこすりあげることができます。
フィニッシュしますが、キックサーブのもう一つの大事なポイント、必要な動きを容易にするためのポイントは、体は横を向いたままにするということです。肘が前にでてくればうまくいきません。腰を回転させたり腰がコートの方向を向いても、肘が前に出てしまい、うまくいきません。
キックサーブを打つ時には、横向きを保つことが重要です。前方に動くのではなく、このような方向に動く感覚です。
多くのプレーヤーが、そういう動きをしたらどうやってスピードを出すのか疑問を持ちます。横向きに動く場合でも前方に傾くことは可能だということを覚えておいて下さい。キックサーブでスピードを出したい時にはトスをスライスサーブのように前方に上げます。横向きを保つことでボールの内側をこすりあげ、スライスサーブとは逆の回転を与えることができます。正確には完全に逆ということではありませんが。回転の軸は少し違います。
腰を前に回さないこと、肘を前に動かさいことを忘れないで下さい。これをしてしまうと、キックサーブに必要なボールの内側を上にこすり上げるということができなくなります。



コート上でキックサーブを打つ時には、サーブのスピードとボールが飛んで行く時のスピンの効果に関係があることを覚えておいて下さい。野球でカーブボールを投げる時に似ています。スピードの速い球を投げると、ボールの曲がり方が少なくなります。テニスでも同じです。キックサーブを打とうとしする時、高く跳ね上がるように打ちたい時、フラットサーブのように速い球を打ったとしたら、回転がかかっているとしても、効果的なボールの動きは消え失せてしまいます。
さらに、キックサーブを習得しようとしている時に、速い動きをすると、体は最も慣れ親しんだ動きをします。肘を後方に残し、ボールの内側を打ちたいと思っても、速い動きをしようとしたり、ラケットを早く動かしたいと思うと、肘は前方に動いてしまします。慣れ親しんだ動きだからです。
なので、最初にキックサーブを練習する時には、ゆったりとしたスピードで試して見て下さい。ドンという感じではなく、こすり上げましょう。上方への動きを強調して下さい。適切にできれば、ボールは高く弾みます。
十分ゆっくりとできれば、キックがどういうものか理解できるでしょう。キックサーブはあなたの強力な武器になり、打つのが楽しくなります。リターナーが困惑するのが楽しくなり、その他の多くの面でも道を開け、攻撃的な心理状態でゲームに挑めるようになります。

(完)

20141230 著作権チェック ○

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