2014年7月13日日曜日

サーブのグリップ、スタート、スタンス

サーブのグリップ、スタート、スタンス
(カテゴリー:テクニック)

今回もジェフ・ソルゼスティーン(Jeff Salzenstein)です。
テニス・サーブ・シークレット(Tennis Serve Secrets)というオンラインプログラムのプロモーションビデオの内の一つを紹介します。

ジェフ・ソルゼスティーンのウェブサイトはこちら。
http://www.jeffsalzensteintennis.com/




グリップ


皆さん、ジェフ・ソルゼスティーンです。私が作ったフリー・サーブ・ビデオ・シリーズを共有できることに、感動しています。あなたのサーブが進歩しない理由がたくさんあります。あなたが進歩できない3つの大きな理由をあぶりだします。もちろん、進歩できない理由を説明するだけでなく、解決方法も説明します。あなたのサーブを堅固なものにする助言と計画を説明します。
私のことを知らない方に自己紹介します。私は元ATPツアーのシングルス・ダブルス100位内にランクされていました。スタンフォード大学時代は2回全米チャンピョンになりました。現在はコロラド州デンバーでハイ・パファーマンス・コーチをしています。ここ数年で何千人ものプレーヤーを助けてきました。このビデオ・シリーズを通じてあなたのサーブの手助けができればとても嬉しいです。サーブは私が最も教えることが好きなストロークです。情熱的に取り組んでおり、解決方法をいくつも持っており、あたなの助けになることに自信があります。最初のレッスンに入りましょう。

本日のサーブ・ビデオ・レッスンでは、あなたが気がついていない問題を明らかにします。あなたはこれは大きな問題ではないと感じかも知れません。しかし、多くのプレーヤーがサーブのこの問題をうまく解決できないからです。それはどのようにセット・アップするかという項目です。セット・アップには、グリップ、手と腕のスターティング・ポジション、スタンスです。
多くのプレーヤーが私のコーチングの仕方が他のコーチとは違うといいます。それは私がディテールを取り上げるからです。ディテールを取り上げて違いを生み出しています。重要なポイントに廻り道をせず触れます。ディテールには意味があります。あなたの助けとなるフィーリング、イメージ、比喩を使って、良いサーブのフィーリングを伝えます。

では、最初にグリップについて話しましょう。それから、腕の感覚、スタンスの感覚について話します。
グリップについては、多くのプレーヤーがパンケーキグリップと呼ばれるフォアハンドタイプのグリップを使っています。これは本当にあなたの進歩を妨げます。なので、可能な限り早くコンチネンタルグリップに変える必要があります。コンチネンタルグリップにもバリエーションがありますが、可能なかぎり早く変える必要があります。コンチネンタルグリップでラケットをスウィングできないのであれば、2番めのプロモーションビデオを見て下さい。問題を解決できます。
(今回2番めのビデオは紹介しませんが、内容はほぼ「キチャナイおむつ大作戦」に含まれています。)
どうやってラケットを持つかという助言で一番重要な鍵は、テニス・フォアハンド・ソリューションでお教えしたことと違いはありません。
(テニス・フォアハンド・ソリューションは、フォアハンドグランドストロークのオンラインプログラムです。)
それは手に角度をつけることと、人差し指を離すことです。その意味するところは、多くのサーバーが、ラケットをこのようにブロックタイプのグリップで持っているということです。拳の部分がグリップと一直線になっています。そして人差指は他の指とくっついています。
角度をつけてラケットを持つ必要があります。このように持って下さい。また、人差し指が離れるようにして下さい。こうすることで、コントロール、フィーリングを得ることができ、正しくスウィングすることが可能になります。
これは常識だよとか、前に聞いたことがあるとか言うかもしれませんが、多くのプレーヤー、特にコーチがこのディテールを取り上げていません。
手に角度をつけて、人差し指を離す持ち方をすぐに始めて下さい。


スタート


次に、腕のスターティングポジションについて話しましょう。コート上で様々なスタートの仕方を見ます。驚くばかりです。ラケットをこの方向に離して立つプレーヤーがいます。腕を真っ直ぐにする人もいます。このように腕を曲げる人もいます。ラケットを高く構える人もいます。どれもとても緊張しています。重要なポイントです。
私のサーブのコーチング、哲学では、考え方とドリルを通じて、どのようにリズムを取り、どのように緊張をほぐすかを見つけてもらいます。私が好きな2つのモデルを紹介しましょう。ロジャー・フェデラーとピート・サンプラス、ふたりとも偉大なサーバーです。
まず、ピートについて少し話しましょう。ピートは私がモデルにした人です。私が真似をして同じようにサーブを打とうとした人です。その時の最も偉大なサーバーだったからです。今でも最も偉大なサーバーだと思っています。彼はリズムについて私を助けてくれました。

ピートはスタートする時、腕を曲げます。肘はこのように曲がり、ラケットは少しだけ上を向きます。しかし、腕を曲げているため、リラックスした状態にあります。武術を研究し、リラックスのコンセプトを理解するならば、腕をリラックスさせなければいけません。リラックスした状態で動かなければいけません。もし腕が伸びきっているとしたら、最初からリラックスした動作を行うことはできません。セットアップに向けて最初から緊張した状態となってしまいます。腕はリラックスさせて、サンプラスタイプのスタンスをとって下さい。腕を曲げる場合は、ラケットは高めにかまえることになります。

次にロジャー・フェデラーに移りましょう。明らかに最も滑らかににサーブを打ちます。彼も時代を超えて最も偉大なサーバーの一人です。狙ったところにサーブを打てます。彼はこのようにスタートします。体の横で腕を垂れ下げます。体重は前側にあります。スタンスについては後で話します。体重は前側にあります。しかし腕は垂れ下がっています。腕が伸びきっているように見えます。違いは真っ直ぐですが垂れ下がっているということです。ここからリラックスが発生します。こういう風に垂れ下げることで、ぶらぶらさせながら腕をリラックスさせることができます。腕を前方に伸ばした場合にはリラックスさせることはできません。

サンプラスのように後ろ足に体重をかけてこのようにするか、前足に体重をかけて腕を垂れ下げるようにするか、腕をリラックスさせた状態でスタートできるように修正することができれば、最初の動き出しで肩を回すことができ、大きな違いを生み出します。これはサーブの基礎を作り出すことです。グリップ、スターティング・ポジションを正しく行えれば、そこから次につながっています。ドミノ効果です。正しく並べれば、うまく作用します。


スタンス


3番目に話したいことは、スタンスについてです。たくさんのプレーヤーがそれぞれ違った立ち方をします。このようにネットに向いて立つ人もいます。前足をネットに向けて、後ろ足をこの方向に回転させる人もいます。アヒルのような立ち方です。サーブの準備ができると、後ろ足を引き寄せて回転させる人も見かけます。後ろ足を前足の前方まで引き寄せる人もいます。リクリエーショナル・プレーヤーやジュニア・プレーヤーが私のところに来た時には、彼らはいろいろなスタンスをとりますが、堅固なスタンスをとれるようにするべきです。
私はプラットフォームのファンです。プラットフォームではサーブを始動する時に後ろ足を動かしません。サーブを通して動かさない場合もあります。
ピンポイントあるいはステッピング・アップといわれるスタンスは、後ろ足を前に引き寄せます。ピンポイントを使うことは悪いことではありません。ジョン・イズナーのようにたくさんの偉大なサーバーがピンポイントを使っています。
しかし、重要な鍵は、最初はプラットフォームから始めて欲しいということです。理由は、腕をどのようにスウィングするか、上体をどのように正しく使うかを習得するのが先です。足の動きを追加するのは後からにして下さい。なぜなら、多くの人にとって、足と上体を一体化するのが難しいからです。
私のお薦めは、サンプラスタイプのスタンスです。まず、後ろ足に体重をかけます。トスを上げる時に前足のつま先が地面につき、体重を移動します。これにより回転動作が伴います。このスタンスは両足で上空にジャンプすることを可能にします。
ロジャー・フェデラーをモデルにした場合も同じことがいえます。彼はサンプラスほど極端ではありません。後ろ足はそれほど後方には位置しません。前足のかかとまでは引きません。前足の真ん中あたりの後方に位置します。体重は前足にかかった状態から、動き始めの時に後ろ足に体重が移動します。
どちらのケースもトロフィー・ポジションにはいっていく動きの中では、後ろ足は動きません。これがあなたに必要な、堅固なプラットフォーム・スタンスであり、堅固な基礎であると私は信じています。スタンスに関して上達を妨げる要因は、後ろ足を動かすことで、スウィングがぶれたり、リズムが乱れたりすることです。腕の動きが正しくできるようになるまで、グリップ、スタート、トロフィー・ポジションが正しく行えるようになるまでは、ピンポイント・スタンスを使うことはお勧めしません。

サーブを始める時の、グリップ、スタート、スタンスの3つについて話しました。何分かの間に大量の情報を詰め込んで話しましたが、ぜひ持ち帰って練習して下さい。サーブを始動する時の基礎がしっかりすれば、それ以降は流れるようにサーブが打てるようになります。サーブの上達を妨げている始動段階での問題を解決できるはずです。

(完)

20141230 著作権チェック ○


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