2015年10月25日日曜日

テニスの上達:フロリアン・メイヤー

ドイツ人のコーチ、フロリアン・メイヤー(Florian Meier)の記事です。
彼のウェブサイト:オンラインテニスインストラクション(Online Tennis Instruction)に、フリーで公開されていますので、全文翻訳で紹介します。

フロリアン・メイヤーのウェブ・サイトはこちら。
http://www.onlinetennisinstruction.com/

ユー・チューブのチャンネルはこちら。
https://www.youtube.com/channel/UCTia5ng0rbduizMCQqEepbg


テニスの上達:よりうまくなるための本当の鍵
Tennis Improvement: The Real Keys To Getting Better At Tennis!

ほとんどのテニスプレーヤーは、上達をするために何が必要かわかっていません。そのため同じレベルに留まってしまう場合が多いのです。ほとんどのプレーヤーは上達したいはずだと、私は信じていますので、この記事において、テニス上達に必要な本当の鍵についての、私の考えを共有して欲しいと思います。

テニス上達のための私の公式
良い情報+猛練習+持続=上達


良い情報

最初に必要なのは、何に取り組むべきかという情報と助言です。テニスにおいては4つの領域があります。

1.テクニック面
2.戦術面
3.肉体面
4.精神面

最初のステップは、どの領域を上達させることがあなたに必要かということを分析することです。

長年かかってわかったのは、ほとんどのリクエーショナルプレーヤーはテクニック面に大きな問題があるため、この領域に取り組むことが最善です。

あなたがテニスに投資しようとする時間とエネルギーを、もっとも効果の高い領域からはじめるのは当然のことです。しかしながら、あなたがどの領域に取り組みたいか、どういう結果があなたにとって喜ばしいことかというのも同様に大切です。

問題は、通常この分析から始まります。プレーヤーのほんの一握りの人しか、何に取り組むべきか分かりません。また、テニスクラブのほとんどのテニスコーチは、分析するための教育と知識がありません。

プレーヤーが上達しない主な理由は、上達するために何をしなければいけないかを、正確に教えてくれる人がいないということです。

人間の脳は変化に抵抗するようになっています。それがテニスの上達を困難なものにしています。何をしなければいけないかと、段階ごとの正確な助言が必要なのです。でなければ、上達はしません。


猛練習、または適切な挑戦

テニス上達のための2番目の要素は、猛練習です。人生のほかの場面と同じように、真剣に取り組んでこそ、上達があります。

猛練習というと怖気づいてしまうかも知れません。真剣に、賢く、取り組むべきです。適切な挑戦という考え方があります。

上達するためには、練習において、適切なやり方で適切な領域において、自分自身に挑戦する必要があります。

このことについて、去年とても良い2冊の本を読みました。1冊は、“Talent Is Overrated” by Geoff Colvin、もう一冊は、“The Talent Code” by Daniel Coyle です。このような内容に興味のある方はぜひお読みください。

コルビンの本でもっとも重要な考え方のひとつは、「計画的な練習」です。練習を考えるときには、その中に適切な量の挑戦が含まれているべきです。それがあなたをより良いテニスプレーヤーにしてくれるからです。挑戦が足りなくても、多すぎても上達はしません。

適切な挑戦
快適
学習
パニック
練習時においてはほとんどのプレーヤーは「快適」な領域に留まる。

典型的な練習はこのようなものです。数分間各々のクロスコートでボールを打つ。少しだけ動きを取り入れたドリルがひとつかふたつ含まれているかもしれない。ボレー、サーブを少しだけ打ち、数ポイントゲームをする。しかし1セットではない。

この種の練習の問題点は、あなたが快適な領域に留まっているということです。ドリルの内容が問題なのではありません。やりかたが問題なのです。

まったく新しいやり方として、クロスコートでラリーをしている場合でも自分自身に挑戦することができます。一例としては、クロスコートに打ったら、毎回コートのセンターに足でタッチします。これはあなたを大きく動かし、このドリルにおいてフットワークを上達させるように挑戦が発生します。

コーチとしての私の役割は、生徒を十分に挑戦させるように、ドリルや環境を作り出すことです。あなた自身の練習においても同様の考え方で進めてください。より良いテニスプレーヤーへの大切な一歩です。


質的練習 対 量的練習

多くのテニスプレーヤーはより多く練習すれば上達できると信じています。これは一定の範囲の中では真実です。

練習でもっとも大切な要素は、密度と挑戦の量です。

1時間の練習でも、その時間の間、挑戦しているとすれば、快適な領域に留まっている3時間の練習よりも、上達します。

練習のやり方を考えてください。新しいやり方で自分自身に挑戦していていますか。それともいつも同じ密度の練習を繰り返しているだけですか。


持続

上達するためには、持続することも必要です。テニスのある領域に、変更を加えようとする時、良くなる前に、悪くなることがしばしば起こります。したがって、合理的な時間の範囲の中で、合理的な目標を定め、それに従うことは、とても重要です。

例として、フォアハンドのテクニックに取り組んでいるとすれば、すぐには上達しないものです。良い情報に基づいて、練習の計画を立てて、計画に従ってやることが重要です。


まとめ

もし、いつも変わらない密度で同じ練習を繰り返しているだけであれば、上達しなくても驚く必要はありません。

必要なのは、練習の内容を再考し、上達するために挑戦を伴う内容に、設計することです。快適な領域から飛び出す必要があります。

上達のための重要な要素のひとつが、正しい情報です。何に取り組むのか、達成するための段階的な計画を知る必要があります。

私はこのウェブサイトをそのために作りました。レベルアップするために必要な情報を、皆さんに提供するためです。


以上

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