2014年7月18日金曜日

サーブのトロフィー・ポジション

サーブのトロフィー・ポジション
(カテゴリー:テクニック)

またまた、ジェフ・ソルゼスティーン(Jeff Salzenstein)です。
テニス・サーブ・シークレット(Tennis Serve Secrets)というオンラインプログラムのプロモーションビデオの内の一つです。

ジェフ・ソルゼスティーンのウェブサイトはこちら。
http://www.jeffsalzensteintennis.com/


トロフィー・ポジション


モデルとしてマッド・マックスに来てもらっています。すでにトロフィー・ポーズをとっています。彼はこれを何回も行っており、コンセプトを理解しています。トロフィー・ポーズで何が起こっているか感じています。リラックスして、マックス。トロフィー・ポジションでは多くの間違ったことが起こります。ポジションという言葉を使いましたが、そのことについて少し考えてほしいと思います。ポジションです。空間の中の体がどのように感じられるかを理解し、それを行えるように自分に対して教えられるならば、サーブを再構築し、テニスを再構築することができます。
トロフィー・ポジションはサーブにおけるその場所になります。これは中間点です。一度セットアップを基礎として習得したとすると、これは中間点です。

最初に見ることは、しばしば腕が伸びてしまうことです。腕を伸ばして高く上げてみて。トロフィーポーズをとって。ここは直線的にしてみて。よく見かけます。腕が伸びて、肘が高い位置にあります。これはぜひ修正したい項目です。リラックスして。
他には、肘が低くて、体にくっつき、肩の回転がない場合があります。やってみて。こんな感じです。肘がもう少し高い位置になければ、ボールを打つために腕が適切な位置に動くことは不可能です。もしこの肘の高さで打つとすると、体のまわりを回ってボールをスライスすることしかできません。
肘のポジションを修正できなければ、肘を正しい高さにして適切なポジションをとれなければ、サーブをうまく打つことはできません。高すぎても低すぎてもうまく機能しません。テニス・サーブ・シークレットのオンラインプログラムでは、このポジションを正しく習得するためのドリルを提供します。リラックスして。これが最初の項目です。肘を正しい位置にセットして下さい。

もう一つ話しましょう。ラケットを開きすぎる場合があります。トロフィー・ポジションでラケットがこのように後ろに開いてしまうということです。パンケーキ・グリップのようにです。このようにラケットをクロースにしなければなりません。垂直でもかまいません。垂直からここまでの間は大丈夫です。これ以上開いた場合は、うまくいきません。ラケットを上げてトロフィー・ポジションに入って行く時には、ラケットを閉じた状態で始めてください。マックスがやったことが分かりますか。彼はラケットをこの位置に持ち上げて、トロフィー・ポジションではこの位置になっています。早い段階で後ろに開いたりはしません。ラケット・ドロップの段階では開くことになりますが、今はトロフィー・ポジションの段階です。

下半身について少し話しましょう。膝を曲げた時にお尻を後ろに突き出してしまうと、お尻を前に保った状態でサーブを打つようにはうまくいきません。マックスが、サーブでよく見かけるスクワットをやってみます。お尻を後ろに突き出します。この姿勢を非常に多く見かけます。腰を前方に押し出して尻尾が離れない状態にすることで修正できれば、大いに役に立ちます。

このポジションについて理解してほしいことがひとつあります。これを可能にするためにもうひとつ必要なことです。理解していないためにこれをやらない人もいますが、肉体的な強さが足らない場合もあるということです。コアの強さ、太ももの裏の強さが足りないということです。筋力トレーニングのプログラムに向き合う必要があります。タック・ザ・テールの姿勢がとれれば、腰を少し前に出すということですが、サーブを打つ準備としてのとても良いトロフィー・ポジションをとることができます。




横からのトロフィー・ポジションをお見せしたいと思います。ラケットを振らない方の手、腕から始めます。マックスがトロフィー・ポジションをとります。こちらの腕がどのように伸びているかわかるでしょう。これは大事なことです。多くの場合、手はこちら側に向いていたり、こちら側を向いていたり、下に落ちて横を向いたりします。しっかり伸ばして、手の平から稲妻が発生しているような感覚を感じる必要があります。稲妻が天を仰ぐ感覚です。それが必要とされる伸長を生み出します。マックスには少し休んもらいます。長くポーズをとってもらうことが結構あります。

次は、トロフィー・ポジションで腰がどのようになるか見てみましょう。トロフィー・ポジションをとってみて。腰は少しだけ前に張り出してベースラインを超えています。正しくできていないと、お尻を後方に突き出してスクワットし、腰は前にでてきません。腰を前に押し出して、タック・ザ・テイルを前方に対して行えば、力強いポジションを確保できます。とても良く見えます。

次に下半身、膝について話しましょう。プレーヤーとしてテニスをしている時には気づきませんでしたが、コーチを始めてから気がついたことです。ビデオの詳細解析、体の使い方の研究から、膝を内側に寄せる人がいることに気が付きました。膝を内側に寄せたポーズをとってみて。これは体を空中に飛ばせるには十分でない姿勢です。こちらの膝は少なくとも足の人差し指の前になければいけません。後ろ側の膝は同様に足の人差し指の外側になければいけません。地面をけってジャンプするまではです。

体の向きを正しくとって下さい。毎日正しいポジションを練習して下さい。そうすることで、あなたのサーブを変革できます。皆さんがトロフィー・ポジションについて理解を深めるように、5分程度で説明しました。短いですがあなたを助けるディテールについて考え方を示しました。トロフィー・ポジションが正しくとれるようになり、汚れたおむつを含むセットアップができるのであれば、サーブを打つ準備ができたということです。サーブを思うように操れるようになったということです。

(完)

20141230 著作権チェック ○



2014年7月13日日曜日

サーブのグリップ、スタート、スタンス

サーブのグリップ、スタート、スタンス
(カテゴリー:テクニック)

今回もジェフ・ソルゼスティーン(Jeff Salzenstein)です。
テニス・サーブ・シークレット(Tennis Serve Secrets)というオンラインプログラムのプロモーションビデオの内の一つを紹介します。

ジェフ・ソルゼスティーンのウェブサイトはこちら。
http://www.jeffsalzensteintennis.com/




グリップ


皆さん、ジェフ・ソルゼスティーンです。私が作ったフリー・サーブ・ビデオ・シリーズを共有できることに、感動しています。あなたのサーブが進歩しない理由がたくさんあります。あなたが進歩できない3つの大きな理由をあぶりだします。もちろん、進歩できない理由を説明するだけでなく、解決方法も説明します。あなたのサーブを堅固なものにする助言と計画を説明します。
私のことを知らない方に自己紹介します。私は元ATPツアーのシングルス・ダブルス100位内にランクされていました。スタンフォード大学時代は2回全米チャンピョンになりました。現在はコロラド州デンバーでハイ・パファーマンス・コーチをしています。ここ数年で何千人ものプレーヤーを助けてきました。このビデオ・シリーズを通じてあなたのサーブの手助けができればとても嬉しいです。サーブは私が最も教えることが好きなストロークです。情熱的に取り組んでおり、解決方法をいくつも持っており、あたなの助けになることに自信があります。最初のレッスンに入りましょう。

本日のサーブ・ビデオ・レッスンでは、あなたが気がついていない問題を明らかにします。あなたはこれは大きな問題ではないと感じかも知れません。しかし、多くのプレーヤーがサーブのこの問題をうまく解決できないからです。それはどのようにセット・アップするかという項目です。セット・アップには、グリップ、手と腕のスターティング・ポジション、スタンスです。
多くのプレーヤーが私のコーチングの仕方が他のコーチとは違うといいます。それは私がディテールを取り上げるからです。ディテールを取り上げて違いを生み出しています。重要なポイントに廻り道をせず触れます。ディテールには意味があります。あなたの助けとなるフィーリング、イメージ、比喩を使って、良いサーブのフィーリングを伝えます。

では、最初にグリップについて話しましょう。それから、腕の感覚、スタンスの感覚について話します。
グリップについては、多くのプレーヤーがパンケーキグリップと呼ばれるフォアハンドタイプのグリップを使っています。これは本当にあなたの進歩を妨げます。なので、可能な限り早くコンチネンタルグリップに変える必要があります。コンチネンタルグリップにもバリエーションがありますが、可能なかぎり早く変える必要があります。コンチネンタルグリップでラケットをスウィングできないのであれば、2番めのプロモーションビデオを見て下さい。問題を解決できます。
(今回2番めのビデオは紹介しませんが、内容はほぼ「キチャナイおむつ大作戦」に含まれています。)
どうやってラケットを持つかという助言で一番重要な鍵は、テニス・フォアハンド・ソリューションでお教えしたことと違いはありません。
(テニス・フォアハンド・ソリューションは、フォアハンドグランドストロークのオンラインプログラムです。)
それは手に角度をつけることと、人差し指を離すことです。その意味するところは、多くのサーバーが、ラケットをこのようにブロックタイプのグリップで持っているということです。拳の部分がグリップと一直線になっています。そして人差指は他の指とくっついています。
角度をつけてラケットを持つ必要があります。このように持って下さい。また、人差し指が離れるようにして下さい。こうすることで、コントロール、フィーリングを得ることができ、正しくスウィングすることが可能になります。
これは常識だよとか、前に聞いたことがあるとか言うかもしれませんが、多くのプレーヤー、特にコーチがこのディテールを取り上げていません。
手に角度をつけて、人差し指を離す持ち方をすぐに始めて下さい。


スタート


次に、腕のスターティングポジションについて話しましょう。コート上で様々なスタートの仕方を見ます。驚くばかりです。ラケットをこの方向に離して立つプレーヤーがいます。腕を真っ直ぐにする人もいます。このように腕を曲げる人もいます。ラケットを高く構える人もいます。どれもとても緊張しています。重要なポイントです。
私のサーブのコーチング、哲学では、考え方とドリルを通じて、どのようにリズムを取り、どのように緊張をほぐすかを見つけてもらいます。私が好きな2つのモデルを紹介しましょう。ロジャー・フェデラーとピート・サンプラス、ふたりとも偉大なサーバーです。
まず、ピートについて少し話しましょう。ピートは私がモデルにした人です。私が真似をして同じようにサーブを打とうとした人です。その時の最も偉大なサーバーだったからです。今でも最も偉大なサーバーだと思っています。彼はリズムについて私を助けてくれました。

ピートはスタートする時、腕を曲げます。肘はこのように曲がり、ラケットは少しだけ上を向きます。しかし、腕を曲げているため、リラックスした状態にあります。武術を研究し、リラックスのコンセプトを理解するならば、腕をリラックスさせなければいけません。リラックスした状態で動かなければいけません。もし腕が伸びきっているとしたら、最初からリラックスした動作を行うことはできません。セットアップに向けて最初から緊張した状態となってしまいます。腕はリラックスさせて、サンプラスタイプのスタンスをとって下さい。腕を曲げる場合は、ラケットは高めにかまえることになります。

次にロジャー・フェデラーに移りましょう。明らかに最も滑らかににサーブを打ちます。彼も時代を超えて最も偉大なサーバーの一人です。狙ったところにサーブを打てます。彼はこのようにスタートします。体の横で腕を垂れ下げます。体重は前側にあります。スタンスについては後で話します。体重は前側にあります。しかし腕は垂れ下がっています。腕が伸びきっているように見えます。違いは真っ直ぐですが垂れ下がっているということです。ここからリラックスが発生します。こういう風に垂れ下げることで、ぶらぶらさせながら腕をリラックスさせることができます。腕を前方に伸ばした場合にはリラックスさせることはできません。

サンプラスのように後ろ足に体重をかけてこのようにするか、前足に体重をかけて腕を垂れ下げるようにするか、腕をリラックスさせた状態でスタートできるように修正することができれば、最初の動き出しで肩を回すことができ、大きな違いを生み出します。これはサーブの基礎を作り出すことです。グリップ、スターティング・ポジションを正しく行えれば、そこから次につながっています。ドミノ効果です。正しく並べれば、うまく作用します。


スタンス


3番目に話したいことは、スタンスについてです。たくさんのプレーヤーがそれぞれ違った立ち方をします。このようにネットに向いて立つ人もいます。前足をネットに向けて、後ろ足をこの方向に回転させる人もいます。アヒルのような立ち方です。サーブの準備ができると、後ろ足を引き寄せて回転させる人も見かけます。後ろ足を前足の前方まで引き寄せる人もいます。リクリエーショナル・プレーヤーやジュニア・プレーヤーが私のところに来た時には、彼らはいろいろなスタンスをとりますが、堅固なスタンスをとれるようにするべきです。
私はプラットフォームのファンです。プラットフォームではサーブを始動する時に後ろ足を動かしません。サーブを通して動かさない場合もあります。
ピンポイントあるいはステッピング・アップといわれるスタンスは、後ろ足を前に引き寄せます。ピンポイントを使うことは悪いことではありません。ジョン・イズナーのようにたくさんの偉大なサーバーがピンポイントを使っています。
しかし、重要な鍵は、最初はプラットフォームから始めて欲しいということです。理由は、腕をどのようにスウィングするか、上体をどのように正しく使うかを習得するのが先です。足の動きを追加するのは後からにして下さい。なぜなら、多くの人にとって、足と上体を一体化するのが難しいからです。
私のお薦めは、サンプラスタイプのスタンスです。まず、後ろ足に体重をかけます。トスを上げる時に前足のつま先が地面につき、体重を移動します。これにより回転動作が伴います。このスタンスは両足で上空にジャンプすることを可能にします。
ロジャー・フェデラーをモデルにした場合も同じことがいえます。彼はサンプラスほど極端ではありません。後ろ足はそれほど後方には位置しません。前足のかかとまでは引きません。前足の真ん中あたりの後方に位置します。体重は前足にかかった状態から、動き始めの時に後ろ足に体重が移動します。
どちらのケースもトロフィー・ポジションにはいっていく動きの中では、後ろ足は動きません。これがあなたに必要な、堅固なプラットフォーム・スタンスであり、堅固な基礎であると私は信じています。スタンスに関して上達を妨げる要因は、後ろ足を動かすことで、スウィングがぶれたり、リズムが乱れたりすることです。腕の動きが正しくできるようになるまで、グリップ、スタート、トロフィー・ポジションが正しく行えるようになるまでは、ピンポイント・スタンスを使うことはお勧めしません。

サーブを始める時の、グリップ、スタート、スタンスの3つについて話しました。何分かの間に大量の情報を詰め込んで話しましたが、ぜひ持ち帰って練習して下さい。サーブを始動する時の基礎がしっかりすれば、それ以降は流れるようにサーブが打てるようになります。サーブの上達を妨げている始動段階での問題を解決できるはずです。

(完)

20141230 著作権チェック ○


2014年7月11日金曜日

キックサーブの初期の練習の仕方 キチャナイおむつ大作戦

キックサーブの初期の練習の仕方 キチャナイおむつ大作戦
(カテゴリー:テクニック)

現時点で私が最も信頼をおいている、ジェフ・ソルゼスティーン(Jeff Salzenstein)のユーチューブに公開されているサンプル動画です。

元のユーチューブ動画はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=j34COa_LFKg

ユーチューブチャンネルはこちら。(大量のサンプル動画があります。)
https://www.youtube.com/user/TennisCoachTV

ウェブサイトはこちら。
http://www.jeffsalzensteintennis.com/

DVDではなくオンラインのレッスンコースとして、サーブ、フォアハンド、バックハンド、スライス、ボレー、バギーウィップのコースがフットワークも含めて販売されています。また、テクニックだけでなく、フィジカルトレーニングの内容も豊富です。




「汚れたおむつ」について話します。なぜ「汚れたおむつ」と言うのかというと、昔私がこのコンセプトを幼い少年に教えた時、終わりの状態が弟の汚れたおむつを持っているような感じだと彼が言ったからです。それからこれを「汚れたおむつ」と呼んでいます。
トップスピンサーブを習得したいという人々には、これはとても良いドリルです。最初にこれを言わせてもらいます。
12~13歳以下のまだ小さな子どもで、肩に痛みを感じたり、どこかおかしいと感じるようなら、このドリルはすぐに中止して、フラットやスライスを練習して下さい。
正しいやり方で、体がリラックスしていて、ゆっくりとやれば、問題はないはずです。このことを覚えておいて下さい。
もう一つ指摘しておきたいのは、フィニッシュの時右側で終わることになりますが、腕を伸ばした状態でフィニッシュする傾向が見受けられます。これもストレスを引き起こします。最後はこんな風にリラックスして終わることがとても大切です。
このドリルは立った状態でも、地面に膝をついた状態でも行えるドリルです。地面に膝をついて行う理由は、正しい体の使い方を学んでもらうためです。非常に多くのサーバーは、ネットの方向を向いているため、ラケットが体を横切り、スライスを打ってしまいます。サーブを打つ時横向きを保つことを学び、肩をこのように傾けることを学べば、こんな風に正面を向くのではなく、こういう風に肩を傾けるようになれば、ラケットの通る道、動き方を正しく学ぶことができます。
トップスピンサーブは、プロネーションをして終わるフラットサーブとは違います。フラットの場合は、ラケットフェイスが外側を向きます。トップスピンの場合、スウィングをして終わった時には、ストリング面が自分の体の方向を向きます。上に向かってからボールの上を回って降りてくる感じです。上に向かってスウィングしぐるっと回って降りてくる感じです。

膝をついた状態で「汚いおむつ」をやってみます。両膝をついてもいいですし、後ろ側の膝はこのようにして後ろ足を地面に付ける形でもいいです。両膝をついた状態でやってみます。
これをやることで学んで欲しいのは、トスが右側になると、それを追いかけてスライスになります。こんな風に右側にラケットがでます。トスを頭の上にあげれば、「汚いおむつ」の感覚を得ることできます。こういう風に頭の上にトスを上げて下さい。
膝をついた状態では、トスの位置を学ぶことが一番大事になります。トスが前側になるとそれを追いかけて、ラケットが地面にあたります。また、リラックスして肘がこのように曲がった状態で終わるのがいかに難しいかがわかるでしょう。多くの人は腕が伸びた状態で、ラケットが地面についてしまいます。これを変えるのはとても大変です。ですから、膝をついた状態で練習してもらい、学んでもらいます。
とてもシンプルです。一度動き方を体に覚え込ませれば、否定する人もいるかもしれませんが、気持ちのいいものです。なぜなら、基本的にはボールを空中に飛ばすだけだからです。
チェックポイントとしては、ここからスタートします。ストリングは打ちたい方向に向けます。この位置ではありません。背中を掻くような位置でもありません。ここでリラックスします。リラックスして、トスを上げ、ここでフィニッシュします。肩を傾ければ肘がもう少し上がります。ここからスタートし、頭の上で、肩を傾け、ストリングはこの向きになります。これです。
長くこの状態を続けたので、肩に緊張が走っています。肘を高く持ち上げていたためです。
これは時速100マイルのスウィングではありません。正しく行えれば、気持ちよく感じられるはずです。これがトップスピンサーブを初めて習得する時の方法です。

立ってみましょう。感覚がわかってきたら、立って同じことをやってみてください。今日覚えてほしいことは、時間をかければ誰でもトップスピンサーブを習得することができることです。最初は膝をつくところから始めて下さい。キーポイントは、どういう風にスタートするか、もちろんグリップはコンチネンタルグリップから少しバックハンドよりにして下さい。正しい位置にラケットをセットして初めて下さい。トスは頭の上にアーチを描くように上げて下さい。コンタクトする位置を見つけて下さい。ここです。一緒に仕事をしている別のコーチは、後頭部の髪を櫛でこすり上げるようにスウィングするように教えています。腕を頭に近づける必要はありません。後ろ側ですが、頭の後ろををこすり上げて下さい。とても良い比喩です。そしてストリングが自分のほうを向くように体の右側でフィニッシュして下さい。
「汚いおむつ」ドリルを楽しんで、試してみることをお勧めします。

以下省略。

(完)

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2014年7月8日火曜日

キックサーブがうまく打てない人への処方箋

キックサーブがうまく打てない人への処方箋 (カテゴリー:テクニック)

DVD

tennisone.com のシニア・エディターである、デイブ・スミス(David W. Smith)のレッスンDVDです。










購入先はこちら:
http://usprotennisshop.com/default.aspx/MenuItemID/1369/MenuSubID/254/MenuGroup/Menu.htm




tennisone.comのウェブサイトはこちら:
http://www.tennisone.com/

tennisone.com のユーチューブチャンネルはこちら(プロストロークギャラリーのサンプル映像もあります):
https://www.youtube.com/user/tennisonevideo

今回紹介したい部分は、上記のユーチューブチャンネルにサンプル映像としてフリーで公開されています。ブログに取り込むと画質が落ちるため、鮮明な映像はユーチューブ上でご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=cs-Zbi1n8VA




キックサーブがうまく打てない場合の一番大きな理由は、腕の位置です。ボールを投げる、スライスサーブ、フラットサーブを習得する時に、イースタングリップでラケットを持っている場合でも、肘は前方に動くということを理解して下さい。
もし、キックサーブの時に肘が前方に動くようなら、絶対にキックサーブは打てません。ボールの回転軸について考えてみてください。回転軸と回転の方向はこのようにならなければいけません。ボールの後ろ側、左側を、左から右側に向かって打つ必要があります。スライスやハイブリッドのように、右から左ではありません。
このために肘の位置はここになります。ラケットが頭の上を通り越してボールの内側を打つためには、肘は後ろに位置しなければなりません。
もし、肘が前方に動くと、ボールの右側しか打てません。プロネーションを行ったとしても、ボールの後ろ側を打つことになり、フラットにしかなりません。内側をこすりあげることは不可能です。
長年教えてきた経験から、キックサーブを習得しようとする時の一番の問題は、他のサーブと同様に肘を前方に動かしてしまうことです。そうしてはいけません。キックサーブは別のサーブで、別のスウィング・パスが求められます。
それでは、スウィング・パスについてもう少し詳しく説明しましょう。



肘が後ろに残らなければいけないことを理解したら、ラケットがボールの内側をこすり上げるのをイメージするのははるかに容易になります。後ろ側ではなく、外側でもなく、対峙しているボールの内側をこすりあげます。あなたに近いところにある内側をこすりあげるのはむずかしくないでしょう。
では、ツイスト、旧式なアメリカン・ツイスト・サーブとキックサーブについて考えると、基本的には同じです。違いはフォロースルーです。アメリカン・ツイストでは、ボールの内側をこすりあげますが、体の右側を回るようにフォロースルーをします。キックサーブでは体の前を横切るようにします。
技術は進化しているので、昔のようにフォロースルーをする必要はありません。
肘が後ろに残っていれば、ボールの内側をこすり上げ、減速して肩を開いてフォロースルーをすることが可能です。カメラの方に向かってやってみると、こんな風に打ち、体を横切ります。マジシャンのリセント・トレル(?)、引退しましたが、のように打つ必要はありません。彼がキックサーブを打つときはこんな風にフィニッシュしていました。昔のようにです。1970年台にはアメリカン・ツイスト・サーブはこのように教えられたものです。
この動きは、肩、腕、背中に負担をかけます。フィニッシュまでの距離が長くないためです。体の右側でフィニッシュする必要はありません。そうしなくてもキックサーブは打てます。肘が後ろに残っていれば、ボールをこすりあげることができます。
フィニッシュしますが、キックサーブのもう一つの大事なポイント、必要な動きを容易にするためのポイントは、体は横を向いたままにするということです。肘が前にでてくればうまくいきません。腰を回転させたり腰がコートの方向を向いても、肘が前に出てしまい、うまくいきません。
キックサーブを打つ時には、横向きを保つことが重要です。前方に動くのではなく、このような方向に動く感覚です。
多くのプレーヤーが、そういう動きをしたらどうやってスピードを出すのか疑問を持ちます。横向きに動く場合でも前方に傾くことは可能だということを覚えておいて下さい。キックサーブでスピードを出したい時にはトスをスライスサーブのように前方に上げます。横向きを保つことでボールの内側をこすりあげ、スライスサーブとは逆の回転を与えることができます。正確には完全に逆ということではありませんが。回転の軸は少し違います。
腰を前に回さないこと、肘を前に動かさいことを忘れないで下さい。これをしてしまうと、キックサーブに必要なボールの内側を上にこすり上げるということができなくなります。



コート上でキックサーブを打つ時には、サーブのスピードとボールが飛んで行く時のスピンの効果に関係があることを覚えておいて下さい。野球でカーブボールを投げる時に似ています。スピードの速い球を投げると、ボールの曲がり方が少なくなります。テニスでも同じです。キックサーブを打とうとしする時、高く跳ね上がるように打ちたい時、フラットサーブのように速い球を打ったとしたら、回転がかかっているとしても、効果的なボールの動きは消え失せてしまいます。
さらに、キックサーブを習得しようとしている時に、速い動きをすると、体は最も慣れ親しんだ動きをします。肘を後方に残し、ボールの内側を打ちたいと思っても、速い動きをしようとしたり、ラケットを早く動かしたいと思うと、肘は前方に動いてしまします。慣れ親しんだ動きだからです。
なので、最初にキックサーブを練習する時には、ゆったりとしたスピードで試して見て下さい。ドンという感じではなく、こすり上げましょう。上方への動きを強調して下さい。適切にできれば、ボールは高く弾みます。
十分ゆっくりとできれば、キックがどういうものか理解できるでしょう。キックサーブはあなたの強力な武器になり、打つのが楽しくなります。リターナーが困惑するのが楽しくなり、その他の多くの面でも道を開け、攻撃的な心理状態でゲームに挑めるようになります。

(完)

20141230 著作権チェック ○