2016年2月7日日曜日

フォアハンド:テニスの基本の開錠(その2):ジェフ・ソルゼスティーン

フォアハンド-02 グリップ、レディー・ポジション、ファースト・ムーブ

フォアハンドの基本を身につけるために必要な幾つかのことを話します。ここでは、グリップ、レディー・ポジション、ファースト・ムーブについてです。


グリップ


人差し指を離して、掌に角度をつけてラケットを持ちます。こうすることで、ラケットをより良く感じることができます。セミ・ウエスタンかイースタン・グリップを使ってください。極端に厚いグリップは好ましくありません。



上の写真のような、持ち方は避けてください。


レディー・ポジション


ラケットは体の近くで、リラックスしてください。ラケットの先端は左前方を向きます。



体の前で腕を伸ばして構えるのは、力みの原因となります。


ファースト・ムーブ


左手をスロートに当てて、両腕で大きなボールを支える形を作ってください。ラケットと自分の体の間に大きくスペースを取ってください。



準備に時間が取ればい場合は、上の写真のように左手を離して、伸ばしてもいいでしょう。





以上

2016年1月31日日曜日

フォアハンド:テニスの基本の開錠(その1):ジェフ・ソルゼスティーン

フォアハンド-01 グリップ

セミ・ウエスタン・グリップ


セミ・ウエスタン・グリップについて、みていきましょう。ストリングの面は、写真のスクリーンと平行です。こちらを向いているグリップの最も幅の広い面に、掌の底を置きます。



人差し指の根本の関節は、一番広い面より右側のグリップの面に位置します。また、親指と人差指の形作るVの字は、一番広い面より左側の面に位置します。



掌は角度をつけてグリップを持ち、グリップ・エンドが隠れるようにグリップの下の方を持ちます。こうすることで、梃子の力を利用することができます。




セミ・ウエスタン・グリップでは、上の写真のように自然にラケットの先端が少し落ちます。これにより、ラケットを振りぬいた時に自然にトップ・スピンがかかります。

掌に角度がついていること、人差し指が離れていることも確認してください。



上の写真は、後ろから見たところです。親指が中指の上にあります。


イースタン・グリップ

私は、セミ・ウエスタン・グリップを推奨しています。イースタン・グリップのプレーヤーは多いですが、ぜひセミ・ウエスタン・グリップにトライしてください。ただし、どうしてもグリップを変えられない人のために、イースタン・グリップについても説明しておきます。



人差し指の付け根の関節は、最も広いグリップの面に位置します。



上の写真でわかるように、イースタン・グリップでは、ラケットの先端は下を向きません。掌に角度をつけて持つこと、人差し指を離すことはどのグリップでも共通です。イースタン・グリップでは、セミ・ウエスタン・グリップに比べて、トップ・スピンの量が減ります。



後ろから見た写真です。

以上


2016年1月28日木曜日

お気に入りプレーヤーのページ更新

「お気に入りプレーヤー」のページに、■カミラ・ジョージのオーストラリアン・オープン2016 を追記しました。

フォアハンドのビデオチェック例

フォアハンドのビデオチェック例

2014年11月に、私のフォアハンドをフロリアン・メイヤーにチェックしてもらいましたので、紹介します。



ハイ、XXX(私のファースト・ネームです)。オンライン・テニス・インストラクションのフロリアンです。フォアハンドのビデオチェックをしました。あなたが取り組むべき最も重要な課題をピン・ポイントで説明します。

あなたのフォアハンドは、しっかりとした土台があり、たくさんの良いことが起こっています。ほんの少し改善することで、次のレベルに進めると思います。

さあ、見てみましょう。ショート・コンパクト・モーションはとても良いです。スウィングは背中の方まで行っていません。グッドです。

ここも、とてもよいアスレチック・ポジションです。ニュートラル・スタンスを使っているのもよいと思います。

多くの良い事が続いています。コンタクト・ポイントも良いと思います。左腰の前です。とても良いです。

しかし、ここでショットのコントロールを失い、かすかですがフレーム・ショットになっています。早く前を向く傾向があります。頭を早くあげています。

そして、少しバランスを崩す傾向があります。バランスを維持できてないということです。

最初に、しっかりとしたショットを打ことが、より重要です。次のショットに備えて横に動くことを心配するのは、その後です。しっかりとしたショットを打てば、次のボールに反応するのに、十分な時間が取れます。

取り組んで欲しいのは、頭を動かさないことです。打った後も、視線をコンタクト・ゾーンに留めてください。この瞬間ですが、コンタクト・ゾーンを見てください。前の方も向くのではありません。そうすることで、もっとクリーンなショットが打てます。

そして、フィニッシュ・ポジションを維持してください。「フォアハンドの青写真」のコースの中に2つのドリルがあります。「頭を動かさない」、「バランスを維持」のドリルです。
2つのドリルを見て、取り組んでください。そうすれば、あなたのフォアハンドは上達します。

もうひとつのショットを見てみましょう。重ねてですが、ここを見てください。頭です。あなたの視線は、ここでボールから離れていっています。頭を静止させる必要があります。視線は、コンタクトの場所に留める必要があります。

そしてほんのすこしの時間でよいので、フィニッシュを維持してください。ほんの少しで大丈夫です。フィニッシュを維持し、バランスを保ってください。次のショットに備えるのは、その後です。

以上が、優先して取り組んでほしいことです。問題を解決できれば、しっかりとしたコントロールを身に付けることができます。


あなたのフォアハンドは、結構良いので、レイト・ヒッティングに取り組んでもよいでしょう。コースの上級者向けビデオの章で紹介しています。今まで指摘したことが改善できたら、上級者向けの内容ですが、取り組んでも大丈夫です。

レイト・ヒッティングを使えるようになれば、格段のパワーとトップ・スピンがフォアハンドに加わり、新しいレベルに到達できるでしょう。

これについては、「トータル・フォアハンド・ドミネーション」というコースを用意しています。レイト・ヒッティングをどのように身に付けるかということに、焦点を当てています。

しかし、「フォアハンドの青写真」コースの上級者用ビデオの章で、レイト・ヒッティングと手首の役割について説明していますので、そちらを見てもらってもよいでしょう。

今回のビデオ分析は以上です。質問があればメールを下さい。では、さようなら。

以上

追記
現在は、「フォアハンドの青写真」と「トータル・フォアハンド・ドミネーション」の2つのコースは、セットにして販売されています。

フォアハンドの青写真(スタンスその6):フロリアン・メイヤー

スタンス-06 オープン・スタンス

オープン・スタンスは、右足と左足がほぼベースラインと並行になります。しかし、左足はわずかに右足より前にあるのが、通常です。



このスタンスは、限られた状況で使われるものです。よく使われるのは、コーナーに追いやられて、左足を踏み出す余裕がない時です。とても深いボールに対して、後ろに下がりながら打つときにも使われます。また、バック側のボールに対して、回りこんだものの、余裕がなくて左足を踏み出せない時にも、見受けられます。

典型的な状況での、オープン・スタンス・フォアハンドをいくつかお見せしましょう。

コーナーに追い込まれた場合です。



逆をつかれた場合です。



回りこんで、高く弾むボールに対処した例です。



特定の場面で、オープン・スタンスを使うことは、多くのプレーヤーにとって自然に身につく内容です。ニュートラル・スタンスとセミ・オープン・スタンスでの練習を行っていれば、自然と使えるようになります。もちろん特定の状況下でのオープン・スタンスの練習を行うことは悪いことではありませんが、ニュートラル・スタンスとセミ・オープン・スタンスでのしっかりとした基本に、より焦点を当ててください。

以上

フォアハンドの青写真(スタンスその5):フロリアン・メイヤー

スタンス-05 セミ・オープン・スタンス

セミ・オープン・スタンスは、ボールを打ち抜けると同時に、トップ・スピンの量も多くなります。通常は、高く跳ね上がるボールに対処するために使われます。プロの試合では、最も多く使われるスタンスです。

リクエーショナル・レベルでも、高く跳ね上がるボールに対処する場面はありますので、ニュートラル・スタンスとセミ・オープン・スタンスを使い分けるのは、有効です。

セミ・オープン・スタンスでは、左足がベースラインに対して、45度近辺の角度になります。



実際に打っているところを、いくつか見てみましょう。最初は、十分にトップ・スピンのかかったラリーボールで、通常の高さで打っています。



次は、深くてトップスピンのかかったボールを打ちます。



最後は、回りこんで、高く跳ね上がるボールを打ちます。



ニュートラル・スタンスでフォアハンドの基本を習得したら、セミ・オープン・スタンスでも打てるように、練習に取り組んでください。

素振り、自分でトス、手出し、ラケ出し、ラリーと段階を踏んでください。最初は奇妙な感じが、するかもしれませんが、ニュートラル・スタンスで基本を身に着けていれば、短期間で上達できます。

以上

フォアハンドの青写真(スタンスその4):フロリアン・メイヤー

スタンス-04 ニュートラル・スタンス

ニュートラル・スタンスは、後ろ足を決めてから、前足を打つ方向に踏み込みます。打つ方向に真っ直ぐに振り抜けるので、回転の少ない突き刺すようなボールを打つことができます。相手にプレッシャーを与えるべき状況で使います。

フェデラーは、短いボールやコート中央の高く弾まないボールで、ニュートラル・スタンスを数多く使います。アガシも、ニュートラル・スタンスを使って、突き刺すようなフォアハンドを打ちました。

下の例では、少し高い打点ですが、ニュートラル・スタンスを使っています。威力の少ないボールだったからです。威力のあるボールだったとしたら、セミ・オープン・スタンスを使ったでしょう。



次の例は、コートの中央付近の短いボールに対して、前に動いてニュートラル・スタンスを使って、攻撃しています。



以上