2014年5月6日火曜日

目的を持って練習を!

Practice With Purpose 目的を持って練習を!(カテゴリー:全般)

ニック・ボロテリ (Nick Bollettieri) が主催するボロテリ・テニスアカデミーのDVDです。10枚マスマーケットで発売されている中の最後の10枚目になります。アマゾン等で購入できます。

出版元にサンプル動画があります。
http://www.humankinetics.com/products/all-products/practice-drills-with-a-purpose-dvd

ニック・ボロテリ・テニス・アカデミー(現在は、IMGアカデミーズ・ボロテリテニス)
http://www.imgacademy.com/




ボロテリズ・テニス・ハンドブック
書籍
アマゾン等で入手できます。

ボロテリ・テニス・アカデミーから10枚のDVDがでていますが、その書籍版です。

「第10章 目的を持って練習を」の部分を紹介します。





練習は目的を持って行うこと。目的が達成されれば、その練習は終了。
(正確には、この言葉は「キラー・フォアハンド(10枚のDVDの1枚目)」の中で、トミー・ハースの練習を紹介する場面で使われています。)

ただなんとなくコートにいて、フォーカスポイントもはっきりさせずに、ボールを打っていませんか。限られた時間で少しでも上達するためには、この言葉はとても重要だと思います。

DVD、書籍の第10章の内容は、テニスコーチ向けです。レッスンでドリルを行う際に、コーチ、生徒が注意しなければならないことを、実際のグループレッスンをしながら解説しています。


プレーヤーとして印象に残る言葉

その中で、コーチではなくプレーヤーとして印象に残る言葉を以下に記します。

ウォームアップドリルといえども、テニスをするためにここにいることを忘れず、最初の1球から真剣に取り組むこと。習慣化することで、実際の試合においても、最初の1級から最高のパフォーマンスを発揮できるようになる。

一段上のレベルでプレーしたいのであれば、武器を磨く必要がある。また、武器といえども一発で決めるのではなく、ミスの可能性を低くしてプレースメントし、次で簡単に仕留められるように組み立てる。

練習には常に真剣に取り組み、集中すること。いつか大きな試合において続けてきたことの違いがでる。

目的なしでボールを打つことには、意味がない。

究極の基礎とは、フットワーク、バランス、素早い準備である。

集中力をどんな時でも維持することが必要。そうすれば相手が先に崩れる。

コートをコントロールするとは、ウィナーを打つことではない。相手を動かして守備的にさせるプレースメントのことをいう。

プレーレベルを分ける要因は、練習である。

練習において信頼できるのは、量ではなくて、質である。

全員がチャンピョンになれるわけではない。しかし、リクリエーショナル・プレーヤーであっても、その人のベストになることはできる。

集中力は、学習することで習得できる芸術である。

いつの日でも、ラインギリギリでプレーするテニスプレーヤーは負ける。プレイスメントには若干の余裕をもたせる必要がある。

アンフォースド・エラーの要因は、テクニックの崩壊、動きの欠落、コンタクトの時のバランスである。

届かないと思うボールの多くは、届く。どのボールも追いかけるという決心をするねきである。

相手のストリングからボールが離れるところを注視する。しっかりと注視することで、ボールの方向を読む能力が習得できる。

試合の時と同じように練習を行うことで上達できる。

練習の量は問題ではない。質である。プレースタイルに合わせて、練習プランを作り、成功するように取り組むこと。


テニス・コーチの人に聞いておいて欲しい言葉


私達が違うのはどのようにドリルを行うかです。コーチ、両親、生徒がドリルを望んでいないなら、ドリルのやり方が悪いということです。ドリルはコーチと生徒にとって挑戦を満たすものでなければなりません。プログラムをわかるようにし、生き生きとさせ、生徒の最高の能力を発揮するように刺激する経験を作り出す必要があります。

ドリルはすべてのレベルのテニス・プレーヤーを鍛えるのに使われています。ドリルは、ただ単にボールを打つとか、練習試合よりも、明確な利益があります。まず、ドリルは特化しています。プレーヤーの必要に応じた内容にできます。コーチがいろいろな技能を教えることができます。技術、確実性、パワー、回転、正確性、動き、体力、リカバー、態度、ポイントの取り方、戦術、戦略などです。

ドリルを行う上で安全は最も重要な要素です。

どのドリルも、どんなにシンプルなものであっても、特定のゴールを達成するように運営されなければなりません。

コーチはしばしばドリルの詳細の説明を行いません。結果としてドリルがうまく機能しません。説明には複数のポイントをおくことが必要です。

グループの生徒が同じレベルで揃っていることは滅多にありません。フィードするボールの難易度、ドリルのスピード、標的エリア、ショットの組み合わせを変えることで、各生徒の要望に答えることが可能になります。

どのドリルも、個人の特性に合わせながらも、グループとして、更に難易度を上げることが可能です。

コーチは個々の生徒やグループのムードを把握しなければなりません。生徒はそれぞれ、コーチが設定した課題や要求に違った反応をします。自分の中に引きこもってしまう者もいれば、ドリルの最中興奮して表情を表に出す者もいます。コーチとして、あなたはこれらの違いに気付き、状況によりフィードバックをコントロールしなければなりません。

機会があればドリルをビデオに撮り、グループと一緒に見てください。これは生徒にひと味違ったフィードバックを与える機会です。

ドリルは時間の無駄遣いだと訴える人に必ず出会います。自分の子供はポイントや試合を行うべきだと訴えます。すべての構想を親に説明することで、ドリルの重要性をわかってもらう助けになります。ドリルの量と内容は、生徒の発展に応じて変わっていきます。

生徒の中には特定のストロークにおいてフォローアップが必要な者もいます。プライベート・レッスンにより生徒の特定の部分の発展に取り組むことができます。

(完)

2014.05.06 初版公開
2014.12.12 著作権侵害チェック
2014.12.12 修正加筆着手
2015.01.11 修正加筆終了



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